【現場レポート】家の骨組みを支える「立ち上がり基礎」｜型枠設置からアンカーボルト定着までVol.106

前回の
「ベースコンクリート打設」に続き
今回は
基礎工事の後半戦である「立ち上がり部分」
の工程を解説します

基礎は
底盤となる「ベース」と
そこから垂直に伸びる
「立ち上がり」の
2つのパートで構成されます
この立ち上がり部分が
建物の壁や柱を支え
地震や風といった
外力から家を守る
非常に重要な役割を担います

今日は
基礎工事の立ち上がり部分
についてのお話しです

1. 基礎立ち上がり（布基礎部）の役割

基礎の立ち上がりとは
地面から垂直に立ち上がっている
コンクリート部分のことです
主な役割は以下の2点です

■荷重の伝達
屋根や壁、柱の重量を
ベースコンクリートへ均等に伝える

■構造の固定
土台となる木材と基礎を連結し
建物が浮き上がったり
ズレたりするのを防ぐ

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2. 施工プロセスの詳細

精度の高い基礎を作るためには
ミリ単位の計測と
丁寧な作業が欠かせません
ホントに
プロフェッショナルな仕事です

① 墨出し（すみだし）

ベースコンクリートが硬化した後
設計図通りに
立ち上がり位置をマークします
この線が
すべての基準となるため
極めて高い精度が求められます

② 立ち上がり型枠の設置

墨出しの線に沿って
金属製や木製のパネル（型枠）
を両側から組み立てます

■水平・垂直の確認
型枠が垂直に自立しているか
設計通りの幅（厚み）が
確保されているかを厳密に
チェックします

③ アンカーボルトの設置（☆重要工程）

コンクリートを流し込む前に
基礎と土台を繋ぐ
「アンカーボルト」
を設置します

■役割
地震や台風時に
建物が基礎から
引き抜かれるのを防ぐ
重要な接合金物です

■管理ポイント
図面通りの正確な
位置
高さ
直角度で
設置されているかが
後の大工さんによる
大工工事の精度に直結します

④ 立ち上がりコンクリート打設

型枠内に
コンクリートを充填します

■密実な充填
バイブレーター（振動棒）を
適切に使い
気泡を逃がして
密度の高いコンクリートを作ります

■天端仕上げ
基礎の上面（天端）を
水平に均します
ここが平滑でないと
その上に乗る土台が
傾いてしまうため
非常に繊細なコテ作業が行われます

⑤ 養生（ようじょう）

打設後
コンクリートが所定の
強度を発現するまで
一定期間静置します

季節や気温に応じた
適切な養生期間を
設けることが品質の鍵！

時々なぜ何もしないのですか？
と家の完成を
心待ちにされている
お施主様に言われますが
「これも”養生”という
大事な仕事をしてるんですよ」

とご説明することもあります

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3. まとめ：細かな作業の積み重ねが「安心」を作る

立ち上がり基礎の精度は
その後の建て方工事や
最終的な
建物の耐震性能に
大きく影響します

職人さんたちが
黙々と進める作業の
一つひとつには
「数十年先も揺るがない家を作る」
という確かな
意図と技術が込められています
ワタクシたち
現場管理チーム
（弊社はハウシィファミリーと呼んでいます）
も
その一つひとつの
工程を確実に記録し
お施主様へ安心をお届けできるよう
一丸となって取り組んでいます

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